今度は、物語の中で走っていたRZ-7をCMにしてみました。
小説を書いている間も、頭の中ではずっと映像が動いていました。
テストコースを走る姿。
雨の中で限界まで走り続ける耐久テスト。
回り続けるロータリー。
そして、ひとつのクルマとして世に出ていく瞬間。
文章を書いているはずなのに、
「ここはこの角度から追いたい」
「ここでは音を少なくしたい」
「この瞬間に車体を見せたい」
そんなことまで自然に考えていました。
だったら、もうそこまで形にしてみよう。
そんな流れで作ったのが今回のCM映像です。
テーマは、
「もしRZ-7が本当に存在して、メーカーが新型車のCMを作ったら?」
小説の宣伝映像というより、
物語の世界の中で、本当にRZ-7が発売され、その時に流れているCMを作るような感覚でした。
RZ-7 Official CM
YouTube:
MAZBA RZ-7|Hydrogen Rotary Engine「未来へ走る。」【Concept CM】
この映像で見せたかったのは、単なる速さやスペックではありません。
自分がこの物語を作るきっかけになったのは、
ロータリーエンジンがEVの発電用として再び使われるという話でした。
ロータリーが未来へ残っていく。
それ自体は、ロータリーが好きな自分にとってうれしいことです。
でも、自分がもう一度見たかったのは、
発電のためだけに回るロータリーではありませんでした。
昔乗っていたロータリー車で感じた、
アクセルを踏むと回転が上がり、その力が駆動系を通してタイヤへ伝わっていく。
あの、
「ロータリーで走っている」
という感覚でした。
だから物語の中くらいは、
ロータリーにもう一度、クルマを走らせる主役になってもらおう。
そうして生まれたのが、
水素燃料ロータリーを搭載したスポーツカー「RZ-7」です。
映像でも、その思いは変わりません。
ロータリーが自らの力でタイヤを回し、
風を切って前へ進んでいく。
その姿を見せたかった。
最初は、何となく作った一台のカモフラージュ車両でした。
それを使って、
「某サーキットで謎の開発車両が目撃された」
というスクープ記事のパロディをXに投稿しただけ。
本当に、ただのお遊びだったんです。
それが少しずつ設定を持ち、
人が生まれ、
開発物語になり、
一本の小説になりました。
そして今度は、そのクルマが映像の中を走っています。
ここまで来ると、架空のクルマなのに、
「本当にどこかで走っているんじゃないか」
そんな気さえしてきます。
遊びで始めたものが、気がつけばここまで育っていました。
これもまた、創作の面白さなのだと思います。
RZ-7 ― ロータリーは、未来へ。
完成した物語は、カクヨムで公開しています。
小説『RZ-7 ロータリーは、未来へ。』
RZ-7 ロータリーは、未来へ。カクヨムへ
※「RZ-7」は本作品に登場する架空の車両です。実在するメーカー・車両とは関係ありません。

