一枚の架空スクープから、小説『RZ-7 ロータリーは、未来へ。』が生まれるまで⑤

Way of Life

今度は、物語の中で走っていたRZ-7をCMにしてみました。

小説を書いている間も、頭の中ではずっと映像が動いていました。

テストコースを走る姿。
雨の中で限界まで走り続ける耐久テスト。
回り続けるロータリー。
そして、ひとつのクルマとして世に出ていく瞬間。

文章を書いているはずなのに、

「ここはこの角度から追いたい」
「ここでは音を少なくしたい」
「この瞬間に車体を見せたい」

そんなことまで自然に考えていました。

だったら、もうそこまで形にしてみよう。

そんな流れで作ったのが今回のCM映像です。

テーマは、

「もしRZ-7が本当に存在して、メーカーが新型車のCMを作ったら?」

小説の宣伝映像というより、
物語の世界の中で、本当にRZ-7が発売され、その時に流れているCMを作るような感覚でした。


RZ-7 Official CM

YouTube:
MAZBA RZ-7|Hydrogen Rotary Engine「未来へ走る。」【Concept CM】


この映像で見せたかったのは、単なる速さやスペックではありません。

自分がこの物語を作るきっかけになったのは、
ロータリーエンジンがEVの発電用として再び使われるという話でした。

ロータリーが未来へ残っていく。

それ自体は、ロータリーが好きな自分にとってうれしいことです。

でも、自分がもう一度見たかったのは、
発電のためだけに回るロータリーではありませんでした。

昔乗っていたロータリー車で感じた、
アクセルを踏むと回転が上がり、その力が駆動系を通してタイヤへ伝わっていく。

あの、

「ロータリーで走っている」

という感覚でした。

だから物語の中くらいは、
ロータリーにもう一度、クルマを走らせる主役になってもらおう。

そうして生まれたのが、
水素燃料ロータリーを搭載したスポーツカー「RZ-7」です。

映像でも、その思いは変わりません。

ロータリーが自らの力でタイヤを回し、
風を切って前へ進んでいく。

その姿を見せたかった。


最初は、何となく作った一台のカモフラージュ車両でした。

それを使って、

「某サーキットで謎の開発車両が目撃された」

というスクープ記事のパロディをXに投稿しただけ。

本当に、ただのお遊びだったんです。

それが少しずつ設定を持ち、
人が生まれ、
開発物語になり、
一本の小説になりました。

そして今度は、そのクルマが映像の中を走っています。

ここまで来ると、架空のクルマなのに、

「本当にどこかで走っているんじゃないか」

そんな気さえしてきます。

遊びで始めたものが、気がつけばここまで育っていました。

これもまた、創作の面白さなのだと思います。


RZ-7 ― ロータリーは、未来へ。

完成した物語は、カクヨムで公開しています。

小説『RZ-7 ロータリーは、未来へ。』
RZ-7 ロータリーは、未来へ。カクヨムへ

※「RZ-7」は本作品に登場する架空の車両です。実在するメーカー・車両とは関係ありません。