発電するロータリーではなく、走るロータリーを
最初のスクープ記事を投稿した頃、クルマの形そのものはすでにかなり気に入っていました。
そこからRZ-7というクルマの方向性を決めるきっかけになったのが、
2027年に、EVの発電を担うエンジンとしてロータリーが復活するという記事でした。
ロータリーエンジンが再び使われる。
そのニュース自体は、ロータリーが好きな自分にとってうれしいものでした。
でも同時に、少し違う思いも湧いてきました。
自分が昔乗っていたロータリー車で好きだったのは、
ロータリーエンジンがただ発電のために回っている感覚ではありません。
アクセルを踏んだ時、独特の回転感とともにエンジンの力が駆動系へ伝わり、
そのままクルマを前へ押し出していく。
あの、「ロータリーで走っている」感覚でした。
だから架空の未来を描くのなら、
ロータリーにはもう一度、発電機ではなくクルマを走らせる主役になってほしい。
昔のクルマをそのまま復活させるのではなく、
新しい時代の技術を使いながら、それでもロータリーエンジン自身の力で走るスポーツカーを作りたい。
そんな思いから、このクルマは次第に
**水素燃料ロータリーを搭載したスポーツカー「RZ-7」**として固まっていきました。
そして、その一台を考え始めたところから、
「こんなクルマを、本当に世に送り出そうとしたら?」
という次の想像が始まりました。
誰が造るのか。
どんな困難があるのか。
そして、なぜもう一度ロータリーを未来へ送り出そうとするのか。
ここから、クルマのデザインだったものが、少しずつ物語へ変わっていきました。


