海と自分のこれまで

ON & OFF Log

海は、昔からずっと自分の中にあるものでした。

若い頃から、サーフィンやスキューバダイビング、ジェットスキーのようなマリンスポーツが好きで、海のそばにいる時間には自然と惹かれていました。
何かを考えたい時も、逆に何も考えたくない時も、海に出ると少し整うような感覚がありました。

ヨットを始めたのは、2000年頃だったと思います。
会社を経営するようになった頃、同業の社長に誘われて、「スサーナ」という36フィートのクルージングモーターヨットの共同オーナーになったのがきっかけでした。

当時の自分は4級小型船舶の免許を持ってはいたものの、ヨットはほとんど初めてでした。
それでも、海の上で過ごす時間はすぐに自分の中に入ってきました。
春から秋のシーズンには、近場へのクルージングに出たり、年に何度かは泊まりがけで海に出たりもして、海は特別な遊びというより、週末の過ごし方のひとつになっていきました。

海の上では、陸にいる時とは少し違う時間が流れます。
急ぐことばかりでもなく、止まっているわけでもなく、風や波や空の様子を見ながら、その場に合わせて動いていく。
そういう感覚が、自分にはとても合っていたのだと思います。

でも、2011年の東日本大震災で、その時間は大きく途切れました。
マリーナやクラブハウスも大きな被害を受け、「スサーナ」もその年の5月には手放すことになりました。

それからしばらく、海との距離は空きました。
完全に嫌いになったわけでも、忘れたわけでもなく、ただ時間だけが過ぎていった感じです。
振り返れば、その空白も含めて、自分と海との時間だったのだと思います。

そしてまた、最近になって「スサーナ2」という形で海との縁が戻ってきました。
昔と同じではないけれど、年齢も経験も重ねた今だからこそ見える海がある気がしています。
若い頃の勢いとは少し違う、もっと暮らしに近い海の楽しみ方です。

たぶん自分にとって海は、ずっと特別で、でも特別すぎないものなのだと思います。
遠い憧れというより、時間をかけて何度も戻ってきた場所。
にぎやかな日もあれば、静かな日もある。
それでも、海の近くにいると、少しだけ自分が自分に戻るような気がします。

このサイトでも、これから海のことを少しずつ残していこうと思います。
過去の思い出としてだけではなく、今の時間として。
昔の海と、これからの海、その両方を自分なりに記録していけたらと思っています。